アングラポップたちvol.9のパートナー golf

golfと出会ったのは去年の９月頃だろうか。もうじき“めが３っつ”をリリースするぞって時だった気がする。出会ってからすぐに彼らが手掛ける映像グループSLEEPER’S FILMにグーミを撮影してもらい、その翌月には銀座のapple storeでインストアライブだった。

golfはありそうでないすごく不思議で自然なバランスを持ったバンドだ。もしグーミがどの角度から見てもグーミらしく見えるバンドだとしたら(そう願う)、golfはその角度をびっくりするくらいたくさん持ったバンドだ。

ギターボーカルの関根さんはギターサポートでHalcaliやThe 9milesに参加する程の腕前を持つ上に、ソロフォークシンガーでも行けるくらいの歌声を持ち、さらにこだわらずにセッションするくらいのいい加減さを持つ。キーボードとギター、そして時折ボーカルの右田さんは決して出しゃばらず淡々と演奏をこなすのに確実に空気感を増す歌声を乗せてくる。ほっそりしていて静かかと思いきや、しゃべると賑やかでグルメでむしゃむしゃである。サンプラー等のあんちゃんはステージではクールっぽく見えるけれどすごい気さくで面白くて演奏以上にその人柄でgolfのエレクトリックサウンドを無機質ではなく暖かいものに変えている。ともすればシンガーソングライター重視のバンドになりそうなスタイルなのに全くそんなことなくバンド感を出してくる。

サポートでパーカッションやシンセを弾く桑名さんがこれまたステージで見るとサポートだなんて全然感じさせないくらい馴染んでいて必要とされているのが見えるのもそのバンド感の為せる所なんだろうな。ライブ中にVJを務める栗原パンダがステージ袖で姿が見えちゃったりしているあたりも裏方っぽくなくていい。

Live show filmやPVを手掛けるSLEEPER’S FILMもgolfと一体化した活動をしていてなんだか全員バンドメンバーに見える。

そうだ、golfは常にteam golfであり、もはや演奏やメンバーっていう枠を超えたバンドなんだよな!!

http://golf-music.com/

text byこばた